【初心者向け】「ネットショップこそ商標登録が重要な理由」―名前やロゴ、放置していませんか?
- 喜弘 樋口
- 5月27日
- 読了時間: 3分
最近では、BASE・STORES・Shopifyなどを使って、気軽にネットショップを開設できる時代になりました。
小規模なハンドメイド作品の販売から、本格的なブランド展開まで、ネット上で自由にビジネスができるのは本当に素晴らしいことです。
でも、その一方で、「ネットショップだからこそ起こるトラブル」もあります。
今回は、ネットショップ運営と商標登録の重要な関係について、知財の初心者の方向けにわかりやすくお話します。
◆ ネット上の「ブランド」は模倣されやすい
あなたが時間をかけて考えたショップ名やロゴ。じつは、商標登録をしていなければ、誰かに真似されても止めることができません。
ネット上では次のようなケースが頻繁に起きています:
自分のショップ名とそっくりな名前のショップが登場
InstagramやX(旧Twitter)で似たアカウント名を使われる
自分のブランド名が突然、他人に先に商標登録されてしまう
特に怖いのが「先に他人に商標登録される」ケース。場合によっては、あなたが今後その名前を使えなくなるリスクもあるのです。
◆ 商標登録しておけば、こんな安心が得られます
✅ 誰かに真似されても「やめてください」と法的に主張できる
✅ ネット上のアカウント名やドメイン名の争いでも有利になる
✅ ショップの信頼性・ブランド力がアップする
✅ Makuake・Campfireなどのクラファンや取引先でも信頼される
商標登録は、「この名前やロゴは私が使う権利を持っている」という証明書のようなもの。ネットという見えない世界だからこそ、「見える権利」が必要です。
◆ よくある誤解:「自分が最初に使っていれば大丈夫?」
実は、商標登録では「早い者勝ち」の原則があります。
「自分が先に使っていたのに、後から他人に商標登録された」→ でも登録されていなかったので、文句が言えない…
このようなケースは、実際に非常に多く発生しています。ネットで活動するからこそ、全国・全世界から見られています。誰でもあなたのブランドを知ることができるということは、誰でも真似できてしまうということでもあるのです。
◆ 商標登録までの流れ(かんたんに)
ご相談・簡易調査 登録可能か、似た商標がすでにあるかを調査します。
出願書類の作成と提出(特許庁) 出願の手続きを専門的に行います。
審査 → 登録(6~8か月) 無事に審査を通過すれば、商標登録完了です。
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